ウォーターサーバーの内部から水漏れ?タンク・配管ジョイント部の原因と対処法を元設計者が解説
はじめに
「ボトルも出水口も問題ないのに、どこかから水が漏れている?」——こうしたケースで疑われるのが、タンクや配管のジョイント(接続部)からの水漏れです。
外からは見えない部分で起きるため気づきにくいのが特徴ですが、出水口やボトル差し込み口に比べると発生件数は少なく、ほぼ製造上の問題が原因です。
この記事では、元設計者のDr.ゴリポンがこの水漏れの原因と対処法をわかりやすく解説します。
ジョイント部とはどこか?

図は一番構造がシンプルなモデルの接合部です。ウォーターサーバーの内部には、冷水タンク・温水タンク・各種配管がパイプやジョイントで繋がれています。これらの接続部(ジョイント部)が緩んだり、接続が不十分だと水漏れが発生します。
高機能モデル(下置きタイプ・温水循環で殺菌するタイプなど)ほど配管が複雑になり、ジョイント部が増えるため、水漏れリスクも高まります。
ジョイント部で水漏れが起きる原因
①製造時の締め付け不良
最も多い原因は、製造工程での締め付け忘れや適正トルクでの締付が行われていなかったことです。これは出荷前検査でも発見しにくいケースがあります。
タンクや配管のジョイント部分漏れは検査は、水を使うと微妙な漏れを検知するのが難しく乾燥させる必要もあるため、エアーで圧力をかけて確認していることが多いのじゃ。
②輸送・振動による緩み
配送時の振動や、コンプレッサー(冷却装置)が動く際の微細な振動で、接合部が少しずつ緩んでいくことがあります。こちらは設計的な問題であることが多いです。
その他の水漏れ箇所
エアフィルタのシール不良

一般的にウォーターサーバーはエアフィルタを介して空気を吸い込みながら水を出水します。(エアレスサーバーと呼ばれるウォーターサーバーを除く)
多くのウォーターサーバーでは、ボトルの水がタンクいっぱいになるとフロートを使ってエアフィルタをシールする構造を採用しています。このシールが上手くいかないとエアフィルタから水が漏れてきます。
この現象が起きたらユーザーでは対処できません。ボトルを抜くしか水漏れを止める方法はありません。
ドレンの閉め忘れ

ごく稀にドレン(ウォーターサーバーの背面にあり、タンクの水を排出する部分)から水漏れするケースがありますが、ほとんどのケースが初期に発生し、原因はメーカーの締め付け不足です。
故障ではなく締め直せばそのまま使用できますが、コールセンターに連絡して対処してもらいましょう。やむを得ず自分で対処する場合は、熱湯が出る場合があるので十分注意して行いましょう。
ユーザーでできる対処法はあるか?
残念ながら、ユーザー側でできることはほぼありません。
本体内部の接続部は分解しないと確認できないため、すぐに宅配水事業者に連絡して点検・本体交換を依頼してください。
水漏れが発生するとパニックになることが多いですが、まずは落ち着いて下記の手順で対処してください。
- ①ボトルを抜く
- ②冷水→温水の順で出水口から水を全部出す(常温があれば同様に全て出水する)
- ③電源コードを抜く
- ④宅配水事業者のコールセンターに電話する
①ボトルを抜く時は必ず中栓が受水棒にくっついていることを確認するのじゃぞ!もし外れていたら大惨事になるので要注意じゃ
ジョイント部の水漏れを防ぐには?
ユーザー側での予防は難しいですが、ウォーターサーバー選びで発生リスクを下げることができます。
- 構造がシンプルな機種(ジョイント部が少ない)を選ぶ
- 販売実績が長く、大きな仕様変更が少ない機種を選ぶ
- 定期的に本体交換・メンテナンスをしてくれる事業者と契約する
構造的に安心できるウォーターサーバー3選
CreCla クリクラFit

このウォーターサーバーは、一番シンプルな構造ですが、高機能モデルとは異なりジョイント部分が非常に少なく、構造的には長年の実績があるのが特徴です。

あと、やっぱり安心できるのは、1年に1回ウォーターサーバー交換をしてくれるところです。これにより、水漏れのリスクが大幅に軽減されるので、総合的にみても安心して使用できるウォーターサーバーのひとつと言えます。
ウォーターサーバーメンテナンスの経験もあるけど、1年に1回交換するのはすごくコストがかかるので、企業努力に脱帽じゃわい
PREMIUM WATER amadanaスタンダード

途中でマイナーチェンジをしているようですが、ベースのモデルは2012年からリリースされており、内部も単純な構造なのでジョイント部の水漏れに関しては、安心できる機種と言えます。
デザインがおしゃれなので、個人的にはけっこうオススメじゃぞ!
PREMIUM WATER amadanaスタンダードのホームページはこちら
アクアクララ アクアスリム

この機種のリリース時期は2016年頃のため、10年以上の実績があります。この機種も何度か内部を見たことがありますが、かなりシンプルな構造でした。ジョイント部も少なく、安心できる構造と言えます。
アクアスリムの前の機種と構造もほぼ変わっていないので、実績的には最も安心できるといっても過言ではないのぉ
まとめ
- タンク・配管ジョイント部の水漏れは3つの原因の中で最も発生件数が少ない
- 原因のほぼ100%は製造上の問題(締め付け不良・振動による緩み)
- ユーザー側でできることはなし→宅配水事業者にすぐ連絡
- 予防するならシンプル構造・販売実績のある機種を選ぶことが有効
元設計者のオススメ機種
上記のポイントを踏まえ、水漏れリスクが低く安心して使えるオススメ機種は以下の通りです。
- クリクラFit(CreCla):構造がシンプルでジョイント部が少なく、1年ごとの本体交換サービスで衛生面も安心。水漏れリスクを最小限に抑えたい方に最もオススメ。
- PREMIUM WATER amadanaスタンダード:2012年からのロングセラーモデルで内部構造も単純。長年の実績があり、デザインもおしゃれで安心感が高い。
- アクアクララ アクアスリム:2016年リリースで10年以上の実績。内部構造がシンプルでジョイント部も少なく、設計的に信頼できる機種。
今回は、設計者目線で主にウォーターサーバー内部の水漏れについて解説させていただきました。メーカー側に起因するものがほとんどですが、ユーザー側ではウォーターサーバー選びで水漏れを回避できることもあるので、今回解説した内容を参考にしていただき、快適なウォーターサーバーライフをお過ごしください。ではまた。
