【月いくら?】ウォーターサーバーの電気代|エコモードで7機種比較
「ウォーターサーバーって、電気代はどれくらいかかるの?」「一日中つけっぱなしで大丈夫?」。毎月の家計を考えると、気になりますよね。
主な機種の公式の電気代は、月約380〜710円です。ただし、メーカーが書いている金額は「決まった条件で測った数字」なので、ご家庭の実際の金額とは少しずれます。
この記事では、ウォーターサーバーの設計に関わってきたDr.ゴリポンが、公式の数字の読み方から、省エネのしくみ、7機種の電気代と月額の比較まで、できるだけかみくだいて説明します。
電気代は、しくみが分かると怖くないのじゃ。むずかしい計算はなるべく使わんから、安心して読んでほしいぞ!
- 公式の電気代と実際の電気代の違い
- ウォーターサーバーが主に電気を使う場所
- エコモードや構造で省エネになる原理
- エコモードの中身と、効果の目安
- 7機種の電気代を同じ条件で比べた結果
- 電源を切る・抜くのはなぜダメなのか
- 電気代だけで機種を選ばないための、月額総費用の考え方
- 電気代を抑えたい人のおすすめ機種
公式の電気代と実際の電気代の違い
メーカーのサイトに書かれた「月○○円」は、どうやって決めた数字なのでしょうか。じつは多くのメーカーが、業界団体が決めた同じルールで計算しているのです。ここでは、まずそのルールを知り、次にご家庭の電気代に直す方法を、Dr.ゴリポンのラボの実際の電気代を使って説明します。
公式の電気代はJDSA基準で計算
JDSA(日本宅配水&サーバー協会)に加盟しているメーカーは、協会が決めた同じ基準で電気代を計算しています。2018年4月に決まった「JDSA基準(1804)」です(JDSA公式)。
中身をかんたんにいうと、「部屋の温度を一定にして」「冷水とお湯を、決まった時間に決まった量だけ出して」、そのとき使った電気を測ります。温水と冷水を各600ml/日(月に合計36L)使う条件で、24時間稼働させたときの消費電力を測定し、1か月分(30日)に換算します。なお、電気料金は1kWhあたり27円で計算されています。
JDSA基準の測定は、じつはかなり大がかりなんじゃ。人がまるごと入れるほど大きな「恒温槽(こうおんそう)」という部屋の中で測る。大きな冷蔵庫のような部屋で、外の気温を一定に保つための設備じゃ。
その中にサーバーを置いて、決まった時間(1時間ごと)に、決まった量の水(200ml)を、決まった回数(温水・冷水を交互に各3回、計6回)出していくので、6時間拘束されてしまう。わしも設計者時代にこの測定をしたが、時間どおりに水を出し続けるのは、なかなか骨の折れる作業じゃった。公式の「月○○円」の裏には、そんな地道な測定があるんじゃよ。
単価は27円から31円へ変わった
電気料金の目安単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会(家電の表示ルールを決める団体)が決めています。2022年7月に、27円から31円へ引き上げられました(資源エネルギー庁HP)。
ところがJDSA基準の公表値は、今も27円で計算されたままです。今の電気料金で考えるなら、公表値を約1.15倍にすると近くなります(31÷27≒1.15)。たとえば公表値が月520円なら、1.15倍した約597円が実際の電気代に近い料金となります。
自宅の金額に直す|ラボの実例
では、実際の電気料金はいくらなのでしょう。Dr.ゴリポンのラボ(自宅)の2026年9月分は、電気代の請求金額が10,121円、電気の使用量が331kWhでした。
割り算すると、10,121円(請求金額)÷331kWh(使用量)=1kWhあたり約30.6円です。31円で考えるのはほぼ妥当といえます。
通常時とエコモード時の電気代が公式サイトに載っている、プレミアムウォーターのスリムサーバー4
で比べてみました。
| スリムサーバー4 (ロング) | 通常 | エコモード |
|---|---|---|
| 公表値 (27円で計算) | 月630円 | 月520円 |
| 今の目安 (31円に直した額) | 月約723円 | 月約597円 |
| 1年間 (31円) | 約8,676円 | 約7,164円 |
ご家庭でも、検針票(電気ご使用量のお知らせ)の「請求金額÷使用量(kWh)」で、1kWhあたりの単価を出せます。その単価で計算し直すと、ご自宅に近い金額になります。
ウォーターサーバーが主に電気を使う場所
ウォーターサーバーの電気の使い道は、大きく3つです。「お湯をつくって保つ」「冷水をつくって保つ」「そのほか(操作パネルやポンプなど)」。このうち、電気代の主役はお湯です。エコモードの多くがお湯を対象にしているのも、このためです。

お湯|ヒーターで温めて保つ
お湯は、電気ポットと同じヒーターで温めます。ヒーターは電気をそのまま熱に変えるしくみです。お湯を出したあとは補充された水を温め直し、使わない時間も、冷めた分を温め直して温度を保っています。
冷水|冷蔵庫と同じしくみで冷やす
冷水は、多くの機種で冷蔵庫と同じコンプレッサを使って冷やします。水の熱を外へ運び出し、本体の背面から逃がすしくみです。背面の周りがふさがっていると熱を逃がせず、そのぶん余計に電気を使います。
温水と同様、冷水も出したあとは補充された水を冷やし直し、使わない時間も、温度が上昇した分を冷やし直して温度を保っています。
温水・冷水をつくる原理は別の記事にまとめてあるので参考にしてください。
そのほか|操作パネル・ポンプ・UV
操作パネルの表示、水をくみ上げるポンプ、UV殺菌なども電気を使いますが、お湯や冷水に比べると小さな割合です。どの機能があるか、いつ動くかは機種によって違います。
元設計者が解説|省エネが効く5つの原理
エコモードの使い方は分かっても、「なぜそれで電気代が下がるのか」は、なかなか説明されません。ここでは設計者の目で、省エネのしくみを「温度制御」「温度差」「熱干渉」「加熱と冷却の効率」「瞬間温水」の5つに分けて解説します。原理が分かると、機種選びや置き方の判断にもそのまま使えます。
原理1|温度制御はセンサーのON・OFF
多くのサーバーは、サーミスタと呼ばれる温度センサー(水温を電気信号に変える部品)で水温を見ています。設定温度より下がればヒーターを入れ、上がれば切る、というシンプルな制御です。
ON・OFFが細かく切り替わりすぎないよう、入れる温度と切る温度には少し幅を持たせます(ヒステリシス:入と切の温度に差をつけるしくみ)。つまりエコモードの正体は、この「設定温度」を変えるか、ヒーターを止めることです。中身が単純なぶん、効き方は室温や使い方しだいで変わります。
「ヒーター定格350W」と聞くと、ずっと350Wの電気を使っているように思えますよね。でも、ヒーターが動くのは、お湯の温度が下がったときだけです。下のグラフは、お湯1Lを85〜90℃に保つときのイメージです。

上のグラフでは、ヒーターが動くのは、1時間のうち合計3分ほどです。残りの時間は、温まったお湯がゆっくり冷めていくのを待っているだけで、電気はほとんど使いません。
では、ヒーターが1時間に3分ほど動くと仮定して、お湯を保つ電気代を計算してみましょう。
- 1時間:350W × 3分(0.05時間)= 約17.5Wh
- 1日:17.5Wh × 24時間 = 約0.42kWh
- 1か月:0.42kWh × 30日 = 約12.6kWh
- 電気代:12.6kWh × 31円 = 月約391円
このイメージの条件だと、お湯を保つのにかかる電気代は月390円ほどです。仕様表の「350W」を、ずっと使い続けている数字だと思わなくて大丈夫です。
※お湯を出したあとの温め直しや、冷水側の電気代は含まない、しくみを説明するための計算です。
原理2|熱の出入りは室温との温度差で決まる
熱は、温度差が大きいほど速く移動します。仮に温水90℃・室温25℃なら差は65℃です。温水の設定を少し下げると、この差が縮まり、タンクから逃げていく熱そのものが減るわけです。
冷水はその逆で、室温のほうが高いため、外から熱が入り込んできます。冷水の設定を少し上げると、入り込む熱が減り、冷却装置の仕事が軽くなります。弱温水・弱冷水が省エネになるのは、この温度差の理屈です。
なお、夜間にお湯のヒーターを止める機能は、この温度差の話とは別の考え方です。寝ている間はお湯を使わないので、そのあいだヒーターを止めておくという、シンプルなしくみです。使わない時間に温め続ける電気を省けるぶん、節電につながります。
熱いお茶ほど早く冷めて、ぬるくなるほど冷め方がゆっくりになるじゃろ?サーバーのタンクも同じなんじゃ。温度差を小さくするのが、省エネのいちばんの基本じゃぞ!
設定温度を変えると、どれくらい違うのでしょう。下のグラフは、お湯を70〜75℃に下げた場合と、冷水を10〜15℃に上げた場合のイメージです。

お湯は、室温との差が小さくなるぶん冷めにくくなり、ヒーターが止まっている時間が長くなります。グラフの両矢印は、最初の1回で比べたもので、通常の約20分に対して、エコは約26分止まったままです。その結果、1時間にヒーターが動く時間は、通常の約3分に対してエコは約2分で済みます。
ちなみに、温度を85℃→90℃と70℃→75℃に上げる場合、両方とも5℃上げるので、温め直しでヒーターが入っている時間は変わらないのじゃ。差が出るのはヒーターが入っている時間ではなく、止まっている間に逃げる熱(放熱)のほうなのじゃ。
冷水も同じで、設定を少し上げると、止まっている時間が約40分から約56分に延びます。1時間に冷却が動く時間は、約5分から約4分に減るイメージです。季節や使い方に合わせて温度を選べる機種なら、それだけで節電になるわけです。
原理3|温水と冷水の「熱干渉」を防ぐ構造

見落とされがちなのが、タンク同士の熱のやり取りです。冷水タンクと温水タンクを上下に重ね、配管でつなぐ構造だと、温水側の熱が冷水側へ伝わりやすくなります。熱は上へ移りやすいため、とくに温水タンクが下にあると影響を受けやすくなります。
すると冷却装置は、温水から伝わった熱まで外へ出すことになり、温水側も逃げた熱を補うことになります。温めた熱を冷やして捨てる、二重のムダが生まれるわけです。
この点を公式に説明しているのが、フレシャスです。従来は冷水・温水タンクが縦に配管でつながり熱干渉が生まれていたとして、タンクを分けて横に並べる構造で余計な加熱・冷却をなくしたと案内しています(フレシャス公式)。省エネ機能を3つ使った場合の電気代は、月約420円〜(フレシャス調べ)とされています。エコモードのような使い方の工夫だけでなく、構造そのもので熱のムダを減らしている点は、設計者として評価したいポイントです。
小さなことと思われがちじゃが、経験上、熱干渉の影響はかなり大きい。だから、この構造は有効なんじゃ!
原理4|ヒーターとコンプレッサは効率が違う
温める側と冷やす側では、電気の使い方が根本的に違います。ヒーターは電気を直接熱に変えるので、使った電力以上の熱は生まれません。一方、コンプレッサは冷媒(熱を運ぶためのガス)を使って熱を外へ「運ぶ」しくみです。冷蔵庫やエアコンと同じで、1の電力で1以上の熱を運べることが多いのです。
| 方式 | しくみ | 効率の目安 |
|---|---|---|
| ヒーター | 電気を直接、熱に変える | 1の電力で1の熱 |
| コンプレッサ | 冷媒で熱を外へ運ぶ | 1の電力で1以上の熱を運べることが多い |
| ペルチェ | 半導体に電流を流して片面を冷やす | 一般にコンプレッサより低い |
さらに原理2の温度差で見ると、室温25℃に対して、温水は90℃なら約65℃、冷水は5〜10℃なら15〜20℃ほどの差です。効率が低いヒーターのほうが、大きな温度差と戦っているわけです。そのため電気代の主役は温水側になりやすいのです。
寝ている間などにヒーターを止めるエコモードの多くが、お湯だけを対象にしているのも、この理由からです。
コンプレッサはエアコン、冷蔵庫、給湯器でも使われていて、ヒートポンプという方式で周りの空気の熱を使って効率よく冷やしたり、温めたりできるんじゃ。一般的な冷蔵庫で、1の電力で2〜4の熱を運べるとされているぞ!
原理5|タンクを持たない「瞬間温水」という答え
保温で熱が逃げるなら、そもそも保温しなければよい、という考え方もあります。それが、使う瞬間にだけ水を加熱する「瞬間温水」です。

ウォータースタンドのアイコン
は、温水タンクを持たない瞬間温水機能を採用しており、温水の消費電力は1,460Wと公表されています。タンク式のヒーターより飛び抜けて大きな数字ですが、これは短時間で一気に沸かすための出力です。一日中この電力を使うわけではありません。
保温しないので、待機中に放熱がほとんどありません。温水に限っていえば、理論上もっともムダの少ない方式です。なお、1Lのお湯を沸かすのに必要なエネルギーは、タンク式でも瞬間式でも同じです。差が出るのは保温ロスの部分なので、お湯を使う回数が少ない家庭ほど有利になります。
ただし、万能ではありません。一度に温められる水の量が限られるため、適温のお湯が出るまでに時間がかかります。また、消費電力が一般的な家庭で使える上限に近いため、専用のコンセントをすすめられることがあります(ほかの家電と同じコンセントで使うと、ブレーカーが落ちることがあります)。
省エネのコツは「温度差を小さく」「熱を混ぜない」「ムダに保温しない」の3つじゃ。どの機種がどこで工夫しとるかを見ると、カタログの読み方がガラッと変わるぞ!
エコモードの中身と効果の目安
エコモードの中身は、ほとんどの機種でとてもシンプルです。お湯のヒーターを止めるか、お湯の温度を下げる(冷水の温度を上げる)かのどちらか、またはその両方です。ここでは、省エネ機能のタイプを整理し、各社の機能を表で比べます。
省エネ機能の主なタイプ
各社の省エネ機能は、名前は違っても、中身はだいたい次のどれかに当てはまります。
- 明るさセンサーで、寝ている間や留守中など、お湯を使わない時間にヒーターを止める
- 時間を決めて、お湯のヒーターを止める
- お湯や冷水の温度を、ふだんよりゆるめにする
- 構造で熱のムダを減らす(タンクを分ける・お湯をためない)
各社代表機種の省エネ機能の比較
代表的な機種の省エネ機能を、各社の公式情報(2026年10月確認)から整理しました。同じ「エコ」でも、止めるのか、温度を下げるのかが違います。
| 機種 | 主な省エネ機能 | しくみ |
|---|---|---|
| プレミアムウォーター スリムサーバー4(ロング) | 光センサーエコ/3時間エコ/6時間エコ | お湯の加熱を止める |
| フレシャス Slat | SLEEP機能/エコモード/タンク並列 | 暗くなるとお湯の電源を一時オフ/お湯を70℃に |
| フレシャス dewo ii | SLEEP機能/エコモード/タンク並列 | Slatのしくみに加え、冷水温度も高めに |
| コスモウォーター smartプラス Next | エコモード/温度3段階 | エコボタンでお湯の加熱を一時停止 |
| ウォータースタンド アイコン (浄水型) | 瞬間温水 | お湯をためず、使うときだけ沸かす |
| エブリィフレシャス tall (浄水型) | ECO機能/SLEEP機能 | 冷水・お湯の温度を調整/部屋の明るさを感知 |
| ハミングウォーター flows (浄水型) | エコモード | お湯の機能を一時停止 |
各社の電気代を比べる|安い機種と高い機種
各社の公式の電気代は、計算の条件がメーカーごとに違うので、金額をそのまま比べることはできません。そこで、条件をそろえて計算し直し、エコモードを使ったときの電気代で、安い機種と高い機種の差を確かめます。
各社代表機種の電気代と省エネ時の電気代
公式サイトに書かれている月額です(2026年10月確認)。「〜」は、省エネ機能をすべて使った場合の、いちばん安い数字です。
| 機種 | 通常時 (公表) | 省エネ時 (公表) | 通常時 (31円換算) | 省エネ時 (31円換算) | 計算の条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| プレミアムウォーター スリムサーバー4 (ロング) | 約630円 | 約520円 | 約723円 | 約597円 | JDSA基準・27円/kWh・月36L、エコ6時間/日 |
| フレシャス Slat | 公表なし | 約390円〜 | — | 約448円〜 | SLEEP・エコモード機能使用時 |
| フレシャス dewo ii | 公表なし | 約420円〜 | — | 約482円〜 | SLEEP・エコモード機能使用時 |
| コスモウォーター smartプラス Next | 公表なし | 384円 | — | 約399円 | エコ1日2回・弱モード・29.80円/kWh・月24L |
| ウォータースタンド アイコン(浄水型) | 518円 | — | 約595円 | — | JDSA基準・27円/kWh・冷水と温水各18L |
| エブリィフレシャス tall (浄水型) | 公表なし | 約401円〜 | — | 約460円〜 | SLEEP・エコモード機能使用時 |
| ハミングウォーター flows (浄水型) | 公表なし | 約711円 | — | 約740円 | エコ1日2回・29.80円/kWh・温水12L・冷水18L・常温水30L |
※31円換算は「公表値×31÷27」で計算しました。コスモウォーターとハミングウォーターは29.80円で計算されているため「×31÷29.80」です。計算に使った電気料金の単価が書かれていない機種は、27円として換算しています。
※表の機種名から、出典の各社公式サイトを開けます。
業界団体(JDSA)の基準があるのに、各社バラバラで比べにくいんじゃ。省エネをアピールしたいのは分かるんじゃが……。
公式の電気代は、メーカーごとに水の量や電気料金の単価、エコ機能の使い方がバラバラです。そこで、同じ条件にそろえて計算し直しました。条件は、室温と給水の温度が23℃、お湯と冷水を各18L/月、30日間、省エネ時はお湯の加熱を1日6時間止める、です。お湯や冷水の温度は各機種の仕様の中央値を使い、省エネ時は1日6時間お湯の加熱を止め、残りの18時間は通常の温度で保つとして計算しました。コスモウォーター smartプラスNextとフレシャス系3機種は、省エネの温度が24時間続く場合の値も( )で示しています。
| 機種 | タンク容量 (温水/冷水) | 通常時 (27円) | 省エネ時 (27円) | 通常時 (31円) | 省エネ時 (31円) |
|---|---|---|---|---|---|
| プレミアムウォーター スリムサーバー4 (ロング) | 1.8L/1.8L | 約630円 (公表) | 約520円 (公表) | 約723円 | 約597円 |
| フレシャス Slat | 1.5L/1.5L | 約490円 | 約450円 (約390円) | 約560円 | 約520円 (約450円) |
| フレシャス dewo ii | 1.5L/1.5L | 約560円 | 約510円 (約420円) | 約650円 | 約590円 (約480円) |
| コスモウォーター smartプラス Next | 1.25L/1.6L | 約680円 | 約600円 (約400円) | 約780円 | 約690円 (約460円) |
| ウォータースタンド アイコン(浄水型) | 温水なし/1.0L | 518円 (公表) | — | 約595円 | — |
| エブリィフレシャス tall (浄水型) | 1.5L/1.5L | 約530円 | 約490円 (約400円) | 約610円 | 約560円 (約460円) |
| ハミングウォーター flows (浄水型) | 1.3L/1.5L | 約860円 | 約760円 | 約990円 | 約870円 |
※独自の計算モデルによる推計です。
※省エネ時は、1日のうち6時間はお湯の加熱を止めて自然に冷め、その後に温め直す分まで計算し、残りの18時間は通常の温度で保つとしています。( )内は、残りの18時間も省エネ設定の温度で保った場合の値です。
※ヒーターの効率は100%、冷却の効率(COP)は1.5、制御や殺菌などに使う電力は平均1Wとしました。
※フレシャスのSLEEP機能は、1日6時間はたらくものと仮定しています。
エコモードで比べると年に約4,200円の差
上の表の省エネ時の電気代を、安い順に並べたのが次のグラフです。アイコンはお湯をためない瞬間温水なので、通常時と同じ額で比べています。

31円で計算すると、いちばん安いフレシャス Slatは月約520円(年約6,240円)、いちばん高いハミングウォーター flowsは月約870円(年約10,440円)です。差は月に約350円、年に約4,200円。条件をそろえた推計なので、目安として見てください。
安い数字だけを見ないコツ
「〜円から」と書かれた数字は、省エネ機能をすべて使った、いちばん安い場合の金額です。お湯をよく使う家庭では、その金額にならないことがあります。比べるときは、金額のすぐ下にある「条件」の小さな文字まで読むのがコツです。
電源を切る・抜くのはなぜダメなのか
「使わない夜は、コンセントを抜けばもっと安くなる」と思いますよね。でも、毎晩の電源オフは、メーカーが推奨していません。理由は、水の衛生と、節約の効き方にあります。長く留守にするときの正しい手順も、最後にまとめました。

理由1|冷水と水の衛生が守れない
プレミアムウォーターの公式FAQでは、お湯を使わない場合でも、温水スイッチは切らずに常にONにするよう案内しています。切ると水が適切な温度に保たれず、雑菌が増えやすくなるからです。電源ごと抜けば、冷水まで冷えなくなってしまうわけです。
理由2|節約はエコモードで十分
エコモードは、お湯のヒーターだけを止めたり、温度を下げたりして、冷水と衛生は守ったまま節電できるよう作られています。電源を抜くと、それに加えて冷水まで止まり、節約よりも衛生のデメリットのほうが大きくなります。節電したいときは、電源ではなくエコモードを使いましょう。
長く留守にするときの手順
旅行などで長く家を空けるときの目安も、公式に示されています(プレミアムウォーター公式)。1か月未満はそのまま、1〜2か月未満は空のボトルをセットして電源はONのまま、2か月以上は水抜きをしてから電源を抜くという考え方です。電源プラグを抜くときは、先に温水スイッチをOFFにし、再開するときは必ずお手入れをします。手順は各メーカー、機種ごとに違うので、説明書に従ってください。
電気代だけで機種を選ばない|月額総費用
ここまで見てきたとおり、エコモードで比べた電気代の差は、年に4,200円ほどです。一方、水代やレンタル料の差は、それより大きくなることがよくあります。機種を選ぶときは、毎月の支払いの合計で比べましょう。
毎月かかる費用の内訳
比べるときは、次の項目をそろえて確認します。
| 費用の項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 水代・水道代 | 使う量に応じた増え方 |
| レンタル・ サポート料 | 毎月決まってかかる金額 |
| 電気代 | 通常・省エネの条件と、自宅での使い方 |
| フィルター・ 保守 | 月額に含まれる範囲と追加費用 |
| 契約の費用 | 初期費用、休止、解約、本体交換など |
電気代の差と水代の差
たとえば電気代が月200円安くても、水代やレンタル料が月500円高ければ、合計では月300円、年3,600円高くなる計算です。電気代は、支払い全体の一部だと考えましょう。
実際に、各社の代表的な契約プランで、月の支払いを計算してみました(2026年10月に公式サイトで確認・税込)。条件はできるだけそろえて、宅配水は月24L前後(各社の注文単位でいちばん近い量)、浄水型は定額料金で比べています。電気代は、上で条件をそろえて再計算した省エネ時(31円)の額を使いました。
| 機種 | 月の水の量 | 水代・定額料金 | レンタル料 | 電気代 (省エネ時・31円) | 月の合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| プレミアムウォーター スリムサーバー4 (ロング) | 25L (12.5L×2本) | 4,190円 | 0円 | 約597円 | 約4,787円 |
| フレシャス Slat | 18.6L (9.3L×2本) | 3,254円 | 990円 | 約520円 (約450円) | 約4,764円 (約4,694円) |
| フレシャス dewo ii | 28.8L (7.2L×4パック) | 4,992円 | 550円 | 約590円 (約480円) | 約6,132円 (約6,022円) |
| コスモウォーター smartプラス Next | 24L (12L×2本) | 4,320円 | 0円 | 約690円 (約460円) | 約5,010円 (約4,780円) |
| ウォータースタンド アイコン(浄水型) | 使い放題 | 4,400円 | 定額に込み | 約595円 | 約4,995円 |
| エブリィフレシャス tall (浄水型) | 使い放題 | 3,300円 | 定額に込み | 約560円 (約460円) | 約3,860円 (約3,760円) |
| ハミングウォーター flows (浄水型) | 使い放題 | 3,410円 | 定額に込み | 約870円 | 約4,280円 |
※浄水型の水道代は月24Lで数円ほどなので除外
※初回の手数料・設置費、解約金、地域によって変わる送料は含まず
※電気代は省エネ機能を使ったときの額(アイコンは通常時と同じ額)
※( )内は、省エネの温度が24時間続く場合の電気代で計算した値
※プレミアムウォーターの水代は「もっとPREMIUMプラン」の料金を適用
※表の機種名から、出典の各社公式サイトを開けます。
月の合計を、安い順に並べたのが次のグラフです。

電気代の差は、いちばん安いフレシャス Slatと、いちばん高いハミングウォーター flowsで月350円ほどです。一方で月の合計は、エブリィフレシャス tallの約3,860円から、dewo iiの約6,132円まで、月2,000円以上の開きがあります(dewo iiは水の量が多いぶん高めです)。支払いへの影響は、電気代よりも水代や定額料金のほうがずっと大きいとわかります。
続けられる手間まで見る
長く使うなら、ボトル交換や水の補充、お手入れを続けられるかも大切です。安くても続かない機種は、結局高くつくことがあります。
電気代が気になる人のおすすめ3機種
最後に、電気代を抑えたい人に、元設計者として勧めやすい機種を紹介します。選んだ基準は、省エネのしくみがはっきりしていることと、毎月の支払いの安さです。それぞれの気になる点もあわせて書きました。
フレシャス|Slat

条件をそろえた再計算では、省エネ時の電気代が月約450円(27円)・約520円(31円)と、7機種の中でいちばん安い結果でした。お湯の温度を下げる「エコモード」と、部屋が暗くなるとお湯の加熱を止める「SLEEP機能」を備えるなど、構造と機能の両面で省エネの工夫が充実しています。
エコモード中のお湯は70℃付近ですが、必要なときは再加熱で約90℃の熱いお湯も出せます。節電と使いやすさを両立できるのが魅力です。
気になる点は、ほかのプランと比べて、届く水の量が少ないことです(9.3L×2本で18.6L)。たくさん飲む家庭は、注文する本数が増えます。
プレミアムウォーター|スリムサーバー4

光センサー・3時間・6時間から選べるエコモードがあり、暮らしに合わせて電気代を節約できる幅が大きい機種です。また、JDSAの基準に沿った電気代を、通常時と省エネ時の両方とも公表しています。条件がはっきりしているので、ご家庭の電気代もある程度正確に計算できます。個人的には、メーカーの誠実さを感じるポイントです。
気になる点は、エコモードが温度を下げるのではなく、ヒーターを入れたり切ったりするだけのしくみであることです。そのため、温度を下げるタイプの機種と比べると電気代がやや高めで、温度を選ぶ自由度も低めです。
エブリィフレシャス|tall(浄水型)

エブリィフレシャス tall
は、水道水を入れて使う浄水型です。契約プランと電気代を合わせた月の合計が約3,860円と、7機種の中でいちばん安いのが魅力です。
電気代も、条件をそろえた再計算で、省エネ時に月約490円(27円)・約560円(31円)と、Slatに次いで安い結果でした。冷水とお湯の温度を調整するECO機能と、部屋の明るさを感知するSLEEP機能があります。
気になる点は、水道水を使うので、天然水のように水の産地や銘柄を選べないことです。
番外編|元設計者の推しはウォータースタンド

ここからは番外編です。電気代や月額の安さとは別に、元設計者として個人的に好きな機種を紹介します。ウォータースタンドのアイコン(浄水型)です。
ひとつめの理由は、他社にはない瞬間温水の技術です。お湯のタンクがないので、お湯をためている間に逃げる熱(放熱)がありません。熱のムダの少なさは7機種の中でダントツで、お湯の温度も好みに合わせて選べます。設計者の目から見ても、本当にすばらしい技術です。
ふたつめの理由は、冷水にペルチェ方式を使っていることです。ほかのメーカーがほとんど採用していない方式で、尖った作りが、設計者としてはたまらなく好みです。
気になる点は、お湯が出るまでに時間がかかることです。私もラボで使っていたことがありますが、せっかちな人はイライラするレベルです。また、冷水は7機種で唯一のペルチェ方式なので、冷やす効率は一般的なコンプレッサより劣ります。
よくある質問
電気代とエコモードについて、よくある疑問をまとめました。最終的には、お使いの機種の説明書とメーカーの案内が優先されます。
Q. エコモードなら必ず公表額になりますか?
A. なりません。室温、使う水の量、設定、電力単価で変わります。「エコ使用時」と書いてあれば、1日何時間使った場合の数字なのかまで確認しましょう。
Q. エコモードを使った朝にお湯がぬるいのは故障ですか?
A. 故障とは限りません。エコモードの作動中や解除した直後は、お湯がぬるくなります。プレミアムウォーターの公式FAQでは、明るくなって40分以上たつと適温になると案内されています。
Q. 毎晩電源を抜いてもよいですか?
A. おすすめしません。温水スイッチを切ると水が適温に保てず、雑菌が増えやすくなります。節電したいなら、エコモードを使いましょう。
Q. 電力単価は27円と31円のどちらで考えますか?
A. 今の目安は31円です。公式の数字が27円で計算されている場合は、約1.15倍すると今の目安に近づきます。ご自宅の正確な単価は、検針票で確認できます。
Q. 電気ケトルより安いですか?
A. 使う量と使い方しだいです。必要なときだけ沸かすケトルと、冷水とお湯をいつでも使えるサーバーでは、役割が違います。同じ量のお湯だけで比べるのか、冷水の便利さまで含めるのかで答えが変わります。
Q. 瞬間温水のサーバーは電気代が安いですか?
A. 温水の保温ロスがほとんどないので、温水側は理論上ムダの少ない方式です。ただし、機械全体の電気代は冷却方式や使う水の量でも変わります。比べるときは、同じ測定条件の月額目安を確認しましょう。
Q. 自宅の正確な電気代を知るにはどうすればよいですか?
A. コンセントにつなぐ電力計(ワットチェッカー)で測る方法があります。使えるかどうかと定格は、説明書と計測器の仕様で確認してください。1日の結果だけで1年分を決めつけず、室温や使った量もメモしておくと役立ちます。
まとめ|条件をそろえて電気代を読む
ウォーターサーバーの電気代は、主な機種の公式の数字で月約380〜710円です。ただし、条件がメーカーごとに違うので、そろえて読むことが大切です。
- 公式の電気代はJDSA基準・27円で計算。今の目安は約1.15倍
- 電気代の主役はお湯。ヒーターが動くのは1時間に数分
- 温度設定を下げる・上げるだけで、温め直しと冷やし直しが減る
- エコモードは、お湯のヒーターを止めるか温度を下げる機能
- 毎晩の電源オフは非推奨。節電はエコモードで
- エコモードで比べた電気代の差は年約4,200円。月額の合計で選ぶ
まずは、お使いの機種や検討中の機種の公式ページで、電気代の条件を確認してみてください。そのうえで31円(公表値の約1.15倍)で考え直すと、ご家庭に近い金額が見えてきます。数字の条件がそろって、はじめて比較になります。ではまた。
お湯がぬるい・冷水が冷えないときは、節電設定のせいなのか、故障なのかを切り分けるのが先じゃ。次の記事が参考になるぞ!
公式情報確認日:2026年10月。料金・仕様・手順は変更される場合があります。最新の内容は、各社の公式サイトと説明書でご確認ください。
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